らんげはんすとう???

キャリカレ

2020年10月16日 14:19

 梨です。

になりました

 秋といえば、イチョウですね。
 ある大学の校舎には、それはたくさんのイチョウが生い茂っていて、黄色い葉で道が彩られます。

 実がおちてきて、においがひどいのですが、それをいつも清掃班が収集しているところを思い出しました。
 その清掃班は、実はA型作業所の人たちだったので、今でも覚えているのです。

 実はその大学で、私は学内の文字起こしのアルバイトをしていたことがありました。

 今回は文字起こしについていろいろと書いてみたいと思います。
 わたしのアルバイトの内容は、教授の放送授業を文字起こしして、そこに字幕をつけることで、聴覚障害のある方々も授業を受けられるようになる、というものでした。
 なつかしいです。

 60分の授業でだいたい6,000円くらいのバイト代でしたから、高いんでしょうか、安いんでしょうか。わかりません。
 学生だったので、なるほど、なるほど興味深い講義だなあと思いながら、楽しくテープ起こしをしていました。

 ところが、大学の授業の文字起こしというのは、けっこうな困難もありました。
 非常に高度な授業内容でしたから、専門分野でない領域については、聞いても用語が全く分からないのです。

 たしか生理学の授業で、先生が「らんげはんすとう」という言葉を口にしました。これは音声だけでは全く理解できず、自分でネットで調べてみて、ようやく「(膵臓のなかにあるホルモン分泌細胞群)ランゲルハンス島」であることが分かりました。

 このように文字起こしといっても、自分の知らない専門用語が出てくると、けっこうな調査の時間が必要になるのです。

 とはいえ、文字起こしは、新しい分野、自分の知らない世界を楽しめることもあり、やりがいのある仕事だと思っています。

 私どもの就労継続支援A型事業所では文字起こしの作業を行っています。

 ある業界の最新の研究を知ることができたり、また、どんな人がどのような思いで仕事しているのかを知ることができる点にも魅力があります。
 具体的には守秘義務があるのでここでは書き出すことができませんが、一度はまると、そのままのめりこむかもしれません。

 最近では、文字起こしにおいても「ムーンショット」という言葉が頻出するようになりました。
 はじめて音声で聞いたときは、日本もついにに行くのかと思いましたが、どうも違いました。

 科学技術振興機構によれば、
 「ムーンショット型研究開発事業は、超高齢化社会や地球温暖化問題など重要な社会課題に対し、人々を魅了する野心的な目標(ムーンショット目標)を国が設定し、挑戦的研究開発を推進すべき分野・領域などとして文部科学省により定められた研究開発構想に基づき、研究開発を推進するものです。」とあります。

 今のムーンショットでは、人工知能やロボット、医療に関する研究が多いようです。
 自分の知らない世界が広がっていて、興味深い。個人的には、音声情報を書き言葉に変換してくれるような人工知能技術の現在について知りたいですね。

 このように、文字起こしは、自分の世界をすこしだけ広げてくれるのです。





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